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遊技機卸の経営計画策定支援

企業概要

当社はゲームセンターなどで使われる遊技機を企画し、外部協力会社で製造、卸売りしている。コロナの影響もあり、顧客であるゲームセンター他の事業者が疲弊している中、当社の業績も厳しい状況になった。そのような中で、あらためて事業を見直し、課題を洗い出し、計画を作って、推進していこうとする姿勢が見られた。

 

経営計画の策定支援

公的な支援策を使い、経営計画の策定を支援した。主な事業である遊技機卸の事業に加えて、関連事業を立ち上げる予定があったため、このビジネスモデルを明確化して経営計画に落とし込んだ。

また、以前から進めている多角化事業についても、てこ入れするための方策を経営計画に盛り込んだ。

 

計画で出てきた課題

最大の課題は「市場が回復するまでどのように会社を維持するか」だった。関連事業を進めたり、できるだけコストを削減して、会社のキャッシュがなくならないよう努めることが重要だった。また、資金調達-実際にはリスケジュール-面での課題もあった。

 

課題への対策と伴走

資金調達面での対策を金融機関と調整しながら実行し、まずは一息ついた。

そこで、市場が回復した後に営業するのではなく、回復を見越して先行営業することにし、オンライン、オフライン問わず、既存顧客、他社メーカーなどと情報交換を重ねるように対策をとった。伴走ではその進捗状況を共有して、足りないところなどについて助言を提供した。

 

多角化対策と実務支援

以前から進めている多角化事業については、遅々として進んでいない状況だった。このため、在庫ばかりが積み上がり、キャッシュを寝かせている状態だった。

公的支援の枠組みの中ではできない実務支援があるため、なかなか手を出せなかったが、公的支援が一段落したところで、実務支援も進めた。具体的には、「販売先の紹介」である。

在庫として積み上がっていたキャッシュは、販売先の努力の甲斐あって、少しずつキャッシュに変わっている。大きな収益までには至っていないが、「売れる商品」であることが確認でき、当社としても安心しているところである。今後は、さらに販売先を開拓する必要があろう。