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仕出し弁当企業の販売促進(2022年4月頃)

このケースの課題

BtoB の仕出しで弁当を販売している小規模企業が新規開拓できずにいた。販売促進としては、ウェブサイトでのプル戦略はある程度できていたが、問い合わせは年に一つ二つ入るくらいだった。既存客からの注文も少なくなっている傾向もあり、プッシュ戦略の必要性があった。

 

コンサルティングの方向性

ウェブサイトでのプル戦略はそのままとして、プッシュ戦略との組み合わせで使うこととした。一方、プッシュ戦略は、既存客にはメールマガジンを主とし、見込み客には郵送のダイレクトメールをすすめた。

小規模事業者なので、あまりコストがかからず、同時に労力も抑えた形で進められないか工夫した。

 

対策の狙い

プッシュ戦略の狙いは”忘れさせない”、”思い出させる”こと、特に、既存客にはメルマガを毎月のように送り、読まれなくても、自動でゴミ箱直行でない限り、目に触れることを狙う。

 

実施手順

小規模企業でもできるよう、コストがたくさんかからない方法を選択した。メルマガは、無料で使える URL などで開封等を追跡できるツールを使用する。メールアドレスは既存客のため入力のみで完了できた。その後、月1回から2回送信するようにスケジュールを組んで進めた。

ダイレクトメールは、まずターゲットリストを作成した。リストをどこからか買う方法もあるが、小規模企業でもあるため、コストを掛けるより、少しずつリストを自作して、想いを込めた。自作したリストを作ったのち、ダイレクトメールを作成して物流会社のメール便を使って送った。

 

コンサルティングの効果

メルマガについては送っただけで、過去の顧客が思い出したように注文が入った。加えて、配達時に「読んでるよ」との声掛けもあり、継続のモチベーションになっている。

ダイレクトメールは通常センミツと言い、1000件送って3つの反応と言われる中で、30件ほどの送付で2件受注できた。リストをきちんとターゲットに合わせた結果だろう。リストはさらに少しずつ追加して継続中である。