新事業を進めるにあたって、新しく進出する業界、市場などを目指すとき、その業界や市場の情報、商習慣、動向などを知っておく必要があります。そうでないと、突拍子もない方向に進んだり、無駄なコストがかかったり、「新参者め!」と切り捨てられたりしてしまいます。
では、どんな風に新規事業の事業ノウハウを獲得し、貯めていくのがいいでしょうか。
弊社のように一人ぼっちで事業を多角化したり、新事業を作ったりするのであれば、これを意識する必要はありません。自分が忘れなければいいので(それでもなお、ちゃんとまとめておいた方が後で参照できるので良いに決まっていますが)。
もし、社内に新事業推進の担当者が複数名いるのなら、きちんと情報を共有する意識を持ちましょう。たとえば、
などを準備して置き、はじめは管理者が口を酸っぱくして担当者に報告を求めるようにしましょう。
新しく進出する業界や市場の情報をどういったところから得るかは、その製品やサービスによって違いがあるかもしれません。が、概ね次のようなところからになります。
他にも方法があるかもしれません。できることからやってみるといいでしょう。それぞれの細かなことは、順次、リンク先をご覧ください。
さて、では、新しく進出する業界、市場の何を知るべきでしょうか。まとめてみましょう。
各種の情報の取得元や得る情報は上述のとおりですが、個人的にお薦めの手順をお知らせしておきます。
の3つのステップです。
まず、全体像ですが、業界の代表的プレイヤーとか、構造、商慣習、競合状況などについてです。これは効率的にやるには、業界に精通したコンサルタントなどに聞いてしまうのが早いでしょう。
続いて、個別分野です。これは進出しようとしている業界はまるっと1つの業界ということではなく、分野があるはずです。たとえば、文房具だったら、筆記具と紙製品は違う動きをしているはずです。進出しようとしている業界のどの分野を狙うかで、製品の開発の仕方やサービスの提供方法が変わるかもしれませんから、個別の分野についても知っておく必要がありそうです。
最後に、ターゲットとなるお客様のことを知ることです。特に、B2Cビジネスに進出する場合には、エンドユーザーのニーズを知ることは非常に重要でしょう。また、そうしたユーザーがどのように新しい情報に触れているかも確認しておきたいところです。
セミナーなどでこの新事業開発の話をするとよく質問されるのが、
といったことです。正直に言うと、ゴールはありません。
なぜなら、どの業界も日々、変化しているからです。そういう意味では、
という感じです。継続的に情報収集して、ノウハウを貯めながら走りましょう。
事業ノウハウの貯め方が大体理解でき、実際にたまってきたら、次に行うのは新事業の外部へのアピールです。